Nashville of KAPPAR FIELD

メンフィスからフリーウェイをぶっ飛ばして車でおよそ四時間、
ナッシュビルにある「カントリー音楽の殿堂館」には
エルヴィスのキャデラックが・・・・

メンフィスからこのキャデラックを運転して録音に来ていたエルヴィスが
この博物館の関係者に
「だったら、この車もここに展示する？」
とキーを置いてメンフィスに帰ったそうです。

後ろにある金のピアノは・・・・説明がなかったような・・・
説明のお姉さんの英語が理解できませんでした。

なぜだかある金ぴかのピアノはまぶしかったです。









ナッシュビルにはエルヴィスがたくさんの名曲を録音したRCAスタジオBがあります。

サンスタジオでも感じましたがアーティストたちの真剣勝負の場、という空気が漂っていて
録音中でもないのに「静かにしなくっちゃ。」という気になってしまいます。

そしてなんとこともあろうにピアノに触らせてもらいました。
これってエルヴィスもきっと弾いていたピアノでしょうに！

目や耳でエルヴィスのことを味わうのとははるかに違い、
皮膚感覚でエルヴィスのことを味わうのは鳥肌ものでした。

これで「アンチェイドメロディ」でも弾いたら係りの人にも「やるなっ！」
とでも思ってもらえたのに「ネコふんじゃった」しか弾けないので残念でした。

そして本当に「ネコふんじゃった」を弾いたらどんなリアクションが
帰ってくるか見たかったけれど勇気がなくて、もひとつ残念でした。



ナッシュビルでは他に「グランドオールオプリー」の公開録音にも参加しました。



８０年ほど続く音楽ラジオ番組で人気のあるカントリー歌手が大勢出ていて、
音楽の都「ナッシュビル」の時間を満喫できました。

チケットも入手が困難らしいのですが
日本からネットで申し込んだら運良くとることができました。

いまどき「生コマーシャル」があったりしてアットホームな雰囲気があるのですが、
若かりし日のエルヴィスが登場した時にはあまり受け入れられなかったとか。

まぁ、当時のエルヴィスは歌唱力よりも
パフォーマンスに目がいってしまうだろうから浮いてしまっても仕方ないかも？

きっと兵役から帰ってきてころに出演していれば大うけだったのではないでしょうか。



そしてテュペロというエルヴィスが生まれた田舎町にも行ってきました。

ナッシュビルから、メンフィスからも車でおよそ２時間くらいのところにあります。

エルヴィス大好きアメリカ人でも、ここまで来る人は少ないそうです。

グレイスランドよりぐぐっと人が少なく静かなところでした。

上の写真がその二間（ベッドルームとキッチン）しかないエルヴィスの生家です。



上の写真は、通常ロープが張っていて入れないところなのに
係りのおばあちゃんが何故か「オッケーオッケー。」なんて言いながらはずしてくれて、
「棚に腕をかけなさい。」とポーズまで指定して撮ってくれたものです。

下は少年時代のエルヴィス像。

ちょっと馴れ馴れしくさせてもらって恐縮です。



そして下の２枚の写真が、エルヴィスが音楽を始めるきっかけにもなった、
お母さんにギターを買ってもらった金物屋さんです。

金物屋にギターが売られているなんてちょっと不思議ですが、
田舎はいろんなものを兼ねて売っていますものね。

中はとても床の油の香りが漂う、めちゃめちゃ金物屋さん、そのまんまでした。

中にいたお客さんも従業員もあきらかに買い物客ではない僕を見て
一瞬怪訝な顔をしましたが、「お！エルヴィスだね？」と
僕のTシャツを見たおじさん（たぶんエルヴィス客の担当）が、
当時エルヴィスとお母さんが来た様子を
「ライフルはだめ！自転車も怪我をしちゃ大変だから・・・そう、ギターがいいわね！」
なんて一人芝居風に語ってくれました。

お土産に「ギターはどうだい？」と言われたのですが、まぁ正直、
そんなに上質のものではないし・・・と思っていたら「ギターがいいよ！」
とプッシュされてしまい、それでも、お金もそれほどないし・・・と困っているところへ
「本当はギターがほしいんだろ？」と追い討ちをかけられてしまいました。

結局はギターの形をしたとてもキュートなキーホルダーを買いました。
紙のシンプルな茶色の袋に入れてくれました。





テュペロのマクドナルドはエルヴィスだらけ・・・。







少年時代に見に来ていた映画館リリックシアター。

エルビスの写真が飾ってるでしょ？



ひとつ下・エルヴィスの母校、ヒュームズ高校のまわりはちょっと怖い雰囲気でした。
（勝手に警戒しすぎたのかも？）

ふたつ下・エルヴィスの双子のお兄さん（死産）が眠っていた墓地。